3-基本方針-11大胆な政治任用制度(次官、局長級幹部の政治任用)
日本ではほとんどの職位について国家公務員試験に合格し、国家公務員としての身分を有する者の中から登用される資格任用制を中心とした仕組みとなっており、ほとんど官庁の重要な役職は公務員試験の合格者の間で占められています。そこで、政治主導の行政運営の必要性が論じられるようになった昨今では、政治任用制を導入し、官庁局長以上の重要官職については政治任用により登用すべきとの主張が声高に叫ばれるようになってきました。
内閣総理大臣により選任された各大臣の下に、副大臣と大臣政務官のポストが置かれ、これらのポストが政治家のポストです。これらのポスト以外は、職業公務員が就任しています。職業公務員の最高ポストは一般に各省の事務次官です。職業公務員を含めた職員の任命権は政治家である大臣が握るものの、任用は成績主義に基づくものとされ、公務員採用試験により採用された職業公務員が順次昇進していくのが通例です。