5-基本方針-1自助、共助、公助の役割分担を明確化
1961年、第35代米国大統領に就任したジョン・F・ケネディは、
日本人記者団から「あなたが、日本で最も尊敬する政治家は誰ですか?」
という質問を受け、「上杉鷹山」と答えています。
「Uesugi Yozan, who?」という言葉が飛び交いました。
日本人記者団の中で、上杉鷹山の名を知っていた者は一人もいなかったといいます。
上杉鷹山は、江戸時代に米沢藩の藩政建て直しに成功した名政治家で、
財政危機に瀕する現代日本にとっても、学ぶべき所が多く、
戦前の修身教科書にも登場し、敬愛されてきた人物です。
この上杉鷹山の影響を多大に受けたジョン・F・ケネディは、
大統領就任演説において、以下の有名な一節を残しています。
Ask not what your country can do for you.
Ask what you can do for your country.
(国家があなたに何をしてくれるかを問うのではなく、
あなたが国家に対して何ができるかを問いなさい。)
国民がみな国家に頼ろうとしたら、国家はもちません。
それは社会主義国家の失敗や、福祉国家の行詰りで歴史的にも証明されています。
現代日本の財政危機も、ひたすら景気浮揚のための政府公共投資、
福祉充実のための予算膨張と、国民が国からの「公助」のみに 頼ってきたツケが溜まったものです。 ケネディが鷹山を尊敬したのは、自助・共助の精神が、豊かで美しい国造りにつながることを実証した政治家であったからでしょう。
維新八策にはこの三助である自助、共助、公助の役割分担を明確化するという提案がされています。