5-年金-1年金一元化、賦課方式から積み立て方式(+過去債務清算)に長期的に移行
厚生年金、共済年金は、ともに掛け金は労使の折半になっています。
共済年金は、国家公務員、地方公務員、私立学校教職員の3つがあります。
日本の年金は、受給者が現役時代に支払った保険料が貯蓄され、将来の給付に回されるわけではありません。現役世代が支払う保険料が、そのままその時点の高齢者に支払う年金財源になっているのです(賦課方式)。
厚生年金は現在、現役3人が1人の高齢者を支えています。少子高齢化がこのまま進行すると、いずれは3人に1人が年金受給者となり、2人の現役が1人の高齢者の生活を支えることになります。現行制度では、現役世代の負担が重くなりすぎ、年金制度の破綻は目に見えています。
国家公務員共済年金は、2人以下の現役が1人の高齢者を支えており、すでに破綻状態といわれています。
また、国民年金は未納者が40%と、制度自体、崩壊寸前といわれています。
年金一元化は、国民年金を実効あるものに立て直し、厚生年金と共済年金も統合して少子高齢化時代にマッチした制度に改める狙いがあるのです。