地域活動
1.PTA会長として
私は息子の学校でPTAの会長をしておりました。大変ではありましたが、その経験から感じたことは、
人が喜んでくれることが自分の喜びであることをこれまで以上に強く思ったということです。
当時は、経営者をやりながら大学院にも通おうとしていた時期であり、
より大変になることが予想できたので何度もお断りをしていました。
しかし、その都度10人近くの選考委員の方々が私の家に来て「ぜひ引き受けて欲しい」とお願いされました。
その熱意に押されて大役を引き受けました。
まず私は、「明るく、楽しく、元気よく」というスローガンを掲げました。
これは、子供たちが成長し、いつか小学校時代を振り返った時に、
楽しい思い出がたくさん出てきてほしいという願いがあったからです。
そして、自分が子供たちのために何ができるかということを考えたら、
「子供たちと一緒に笑い、一緒になって楽しむ」ということではないかという結論に達し、
学校の行事に積極的に参加しました。おそらく、私は異色のPTA会長だったと思います。
2.人の役に立つことが私の喜び
忘れられないエピソードとして、「通学合宿」というものがありました。これは、親から離れて近くの公民館で寝泊まりをする体験学習です。
私は行事を遠くから見るのではなく、当事者となって参加しました。
子供たちと一緒に笑い、一緒になって楽しむためです。
何日も子供たちと過ごすと、どんな子供でも自然と愛着が湧いてきます。
最終日には自分の中に子供たちと離れたくないなという気持ちが芽生えていました。
閉会式にて、ここまで一緒に準備をしてきたお母さんが
「みんなと一緒に過ごせて楽しかった」と声を詰まらせて挨拶されました。
私もここまでの準備や子供たちの喜ぶ顔を見て、込み上げてくるものを抑えることができませんでした。
最後に、子供たちにとっても一生の思い出となるように、DVDと写真のアルバムを全員に渡しました。
この通学合宿を成功させるために、3か月前から準備をしてきました。
役員の方々とは週に一度打ち合わせをしながら意見を交換し、
ボランティアを集ったり備品を集めたりしてきました。
忙しい中でのこれらの作業はとても大変でしたが、みなさんの協力のおかげで実現することができました。
子供も親御さんもみんな喜んでくれたのが手に取るようにわかりました。
私は改めて人が喜んでくれること、人の役に立っていると実感することが
自分の最大の喜びとなっていることを痛感しました。
これからもより多くの人の役に立ちたいと願わずにはいられません。